HISTORY

データイースト株式会社は1976年4月福田哲夫氏によって設立されました。独創的なゲー
ムを多数開発し、当時のユーザーからはデコ(DECO、Data East COrporationの略)の
愛称で親しまれ、「デコゲー」と称される独特な世界観を持つ個性的な作品を数多く輩
出しま した。
1980年に業務用システム基板「デコカセ」を発表し、アーケードゲームを主軸にシステム
とゲームタイトルの開発を中心に業績を上げていきます。
「デコカセ」は、業界初のカセット交換によりゲームタイトル(全44作)の入れ替えが可能
なシステムで、その後のアーケードゲームに大きな影響を与えます。
この後、カセット式の業務用システム基板は「デコカセ」と呼ばれるようになり、レトロゲー
ムの愛好家の間で同様のカセット使用したシステム基盤が現在でも使われています。

1982年バーガータイム(当初は「ハンバーガー」と表記)1984年には、「Bウィング」、
「空手道」などをアーケードでヒットさせました。
これらのヒットタイトルは、後に多くの家庭様ゲームに移植されていきました。
1985年にはシステムからゲームタイトルの開発に主軸を移しアーケードゲーム、家庭用ゲー
ム機のタイトルをリリースし続け、80年代を代表する開発会社となりました。
1986年アーケードで「ダーウィン4078」(進化をモチーフにしたシューティングゲーム)が
ヒット、退化や突然変異などの奇抜なシステムで多くのゲームファンを掴ました。
1987年には「カルノフ」など、奇怪でマッチョなキャラクターを使った格闘ゲームヒットし、
個性的なキャラクターが多くの雑誌などメディアに取り上げられてデータイーストの世界観が
浸透していきました。このころからゲームマニアの間でデコゲーと呼ばれるようになります。

90年代にはいると「JOE&MAC 戦え原始人」シリーズ、「ファイターズヒストリー」な
どアクションゲームをリリースし続けます。
1995年に家庭用ゲーム機で発表された「ファイターズヒストリー 溝口危機一髪!!」
は「デコゲー」テイスト満載の格闘ゲームで、登場キャラクターの「溝口」は今でも人気
の高いキャラクターです。
こうした作品を出し続けたことで奇抜なデザインや独特のシステムが独自のテイストを持つ
ゲーム会社としてファンの間で定着して行きました。
また、独特の世界観を売りにするだけで無く、「バーディーラッシュ」(ゴルフゲーム)
、「サイドポケット」(ビリヤード)などの定番ゲームや1996年には「マジカル・ドロップ」
(アクションパズルゲーム)をヒットさせるなど多岐にわたるゲームを作りました。

奇抜なアイデアと行動力で多くの事業に挑戦したことでも有名で、アメリカでのピンボール
事業や「きのこ」の栽培や「ガスマスク」の販売などが知られています。
しかしこのことで負債が積み重なり、これによって1999年にビデオゲームの製作を中止し
ました。
その間、20年にわたり発表された作品はどれも個性的で競合他社には無い独特の世界
観と完成度の高いゲームが現在でも多くのユーザーから愛されています。
ジーモードでは、この多数のコンテンツの権利を2004年2月に取得し携帯電話向けの配信
や他のコンシューマ機器、海外へライセンスなどを行っています。

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